この男、偽装カレシにつき
もうすぐ期末試験だっていうのに余裕こきまくりですこと。
つーか、おぼっちゃまなんだからバイトする必要なんてないクセに。
居酒屋でキッチンスタッフやってるらしいケド、どうせお酒をちょろまかしてるに違いない。
私とバイトどっちが大事なのか聞いたら、バイトって即答するんだろーな。(怖くて聞けない)
「もし良かったら、俺の傘入る?」
後ろから優しい声がして振り返ると、大野センパイが、折りたたみ傘を持ち上げて私を見ていた。
「いいんですか?」
「もちろん。
隼人が良ければ」
「おー。
そうしろ、そうしろ」
橘センパイはまるで邪魔者を追い払うかのように、手をパタパタ振って言った。
つーか、おぼっちゃまなんだからバイトする必要なんてないクセに。
居酒屋でキッチンスタッフやってるらしいケド、どうせお酒をちょろまかしてるに違いない。
私とバイトどっちが大事なのか聞いたら、バイトって即答するんだろーな。(怖くて聞けない)
「もし良かったら、俺の傘入る?」
後ろから優しい声がして振り返ると、大野センパイが、折りたたみ傘を持ち上げて私を見ていた。
「いいんですか?」
「もちろん。
隼人が良ければ」
「おー。
そうしろ、そうしろ」
橘センパイはまるで邪魔者を追い払うかのように、手をパタパタ振って言った。