この男、偽装カレシにつき
何それ。
こういうときって、気を遣わせないように、嘘でも安物って言うんじゃないの?


おぼっちゃまのくせして、セコッ!
感動して損したっっ!
…じゃなくて。


ちょっと待って。
今、コイツ何て言った?


「か、身体っっ?!」


私が驚いてセンパイを見上げると、


「当たり前だろ」


その涼しい顔には、『安物のマフラーをあげたくらいで指輪を貰おうなんて、ムシが良すぎるんだよ』って書いてある。


しまった!
コイツは何にでも(だいぶ大きな)見返りを求めるギブテク男だったー!!
< 290 / 499 >

この作品をシェア

pagetop