この男、偽装カレシにつき
「え?」


それって。
センパイが指輪をあげたいって思った女の子は、私だけってこと?


ヤバイ。
胸がキュンとなる。
嬉しすぎて変になりそう。


「言っとくケド。
お前のショジョくらい、簡単に奪えんだからな」


ケ、ケダモノがいるーっっ!
キュンとして損したんですケドーっっ!!


私が思わず身構えたのを見て、センパイはため息をつくと。


「でもまぁ、そこまで飢えてないし。
仕方ねーから、お前がその気になるまで我慢しててやるよ」


そう言って、また私のおでこを弾いた。
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