この男、偽装カレシにつき
そんなとき、どこからか囁くような声が聞こえてきた。


「あの人カッコ良くない?」


声がした方にちらっと目を向けると、数人の女の子たちが大野センパイを見て騒いでいる。


そうだ。


普段、橘センパイが周囲の女の子の視線を一身に集めてるせいで、大野センパイのモテっぷりを見くびってたケド。
大野センパイもモテるんだった!


自分だって一目惚れしたクセに、何言ってんだろ。
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