この男、偽装カレシにつき
橘センパイと会うのはイブ以来。
橘センパイを利用して大野センパイに乗り換えた、なんて誤解されたっきり。
どんな顔で会えばいいんだろう。
どんな話をすればいいんだろう。
なんてドキドキしていたのに、私の左隣には、一向に誰も腰掛ける気配がない。
「あれ?
隼人どこ行った?」
大野センパイがあたりを見回しながらつぶやく。
もしかして、橘センパイが現れないのは私のせい?
私と顔を合わせるのが気まずいから?
そう思ったとき。
「…あそこ」
龍センパイがおもむろに学食の入口付近を指差した。
橘センパイを利用して大野センパイに乗り換えた、なんて誤解されたっきり。
どんな顔で会えばいいんだろう。
どんな話をすればいいんだろう。
なんてドキドキしていたのに、私の左隣には、一向に誰も腰掛ける気配がない。
「あれ?
隼人どこ行った?」
大野センパイがあたりを見回しながらつぶやく。
もしかして、橘センパイが現れないのは私のせい?
私と顔を合わせるのが気まずいから?
そう思ったとき。
「…あそこ」
龍センパイがおもむろに学食の入口付近を指差した。