この男、偽装カレシにつき
「いつも隼人の分も貰ってたし、好きなんでしょ?」
大野センパイは、疑う様子もなく笑顔でスプーンを差し出す。
イヤイヤイヤイヤ。
いつもテンコ盛りだったのは、橘センパイに押し付けられてたからで。
むしろ私も苦手なんです!
なんて。
親切でにんじんをくれる大野センパイに言えるわけない。
「わ、わーい」
作り笑いを浮かべながらにんじんをパクついた私を見て、
「良かったじゃん。
大好物だもんな、にんじん」
橘センパイは、大野センパイの陰で意地悪そうに舌を出した。
ちょっとーっ!
どの口が言ってんのよっっ!
アンタのせいで大野センパイに誤解されたんですケドーっっ!
大野センパイは、疑う様子もなく笑顔でスプーンを差し出す。
イヤイヤイヤイヤ。
いつもテンコ盛りだったのは、橘センパイに押し付けられてたからで。
むしろ私も苦手なんです!
なんて。
親切でにんじんをくれる大野センパイに言えるわけない。
「わ、わーい」
作り笑いを浮かべながらにんじんをパクついた私を見て、
「良かったじゃん。
大好物だもんな、にんじん」
橘センパイは、大野センパイの陰で意地悪そうに舌を出した。
ちょっとーっ!
どの口が言ってんのよっっ!
アンタのせいで大野センパイに誤解されたんですケドーっっ!