この男、偽装カレシにつき
「何で?
どこか具合悪いのっ?」


なんて、せっかく心配してあげたってのに、


「纏わり付く女子に嫌気がさしたんだって」


そんなろくでもない理由を聞かされて、私はずっこけた。


何よ、ただのサボりじゃんっ。


くっそー。
あのオトコ、どこまで私を振り回すのよっっ!


「高嶺の花だと思ってたあの橘センパイが、チエみたいな奴でも相手してくれたわけでしょ。
それを知って、今まで見てるだけだった子も追っかけるようになっちゃったから、モテ度はざっと見て当社比3倍。
そりゃ嫌気もさすわ」


なんて分析しながらも。
日誌を書き進める手が全く緩まないとこが、さすが純ちゃん。
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