この男、偽装カレシにつき
ふうっ。
何とか、ごまかせた(?)ようね。
私はホッと胸を撫で下ろす。


でもアイツ。
あんなとこで何してんだろ。


そっと立ち上がって、もう一度窓の外に目を向けると。
橘センパイは目を伏せて寝そべったまま、一向に動く気配がない。


爆睡かいっ!!


橘センパイの、普段からは考えられないくらい無防備であどけない顔に、思わず突っ込んでしまう私。


つーか。
人一倍寒がりのクセして、何でそんなとこで寝てんのよ。
風邪引くっつーの!
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