この男、偽装カレシにつき
『母親がいるってのも、ゲームしようってのも。
全部、お前を部屋に連れ込むための口実だ』


頭の中に、橘センパイの声がリフレインする。


万が一、橘センパイが言ってたことがエロ男の妄想じゃなかったとしたら。


大野センパイは、私を上手いこと部屋に連れ込んで、あんなことやそんなことをしようとしてるってこと?


そこまで考えたところで、私は頭をブンブン振る。


イヤイヤイヤイヤ。
んなわけあるかっっ!


万年発情期の橘センパイじゃあるまいし。
大野センパイに限って、そんなこと考えるわけないっつーの。
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