この男、偽装カレシにつき
どうしよう。


成海チエ、16歳。
ついに、来るべき時が来てしまったのかもしれない。


『処女なんて、ありがたがられるうちに早く捧げちゃいな』


いつか純ちゃんにそう言われたっけ。


もちろん、簡単にホイホイ捧げればいいってワケじゃないだろうケド。


かといって、いつまでも大事に取っておけばいいってモンでもないらしいし。


イケメンで、優しくて、何よりノーマル(ここが重要)。
そんな大野センパイだったら、ショジョを捧げる相手として理想的じゃん。


よ、よし。
オトナの階段登ってやろうじゃないの!
なんて決心しかけたとき。
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