この男、偽装カレシにつき
「俺が好きっつったよな」


センパイは片手でベルトを外しながら言う。


なんて器用な!
…じゃなくて。


「『私でいいならどうぞ』ってことは、もう覚悟はできてんだよな」


さっきは雰囲気に流されてんじゃねー、とか言ってたクセに。
それはしっかり有効なのね。
…じゃなくて!


「ええええ、えっと…」


「足掻いても無駄だ。
早く俺のものになれ」


センパイはとんでもなくキレイな顔で、とんでもなく横暴なセリフを吐きながら。
慣れた手つきで私の制服を脱がしていく。


キャーッッ!
何コイツ、手際が良すぎるっつーの!!
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