この男、偽装カレシにつき
このエロ逆ギレ男に感謝なんかしてたまるか。


むしろ私のファースト首キスを返せー!
女タラシの域を超えて、もはや犯罪者だっつーの!


心の中で保健所どころかケーサツを呼んでるとは知らず、橘センパイは私の腕を掴んで引き寄せた。


今度は何っ?
またチューされんのっ?
マジ勘弁…!
私が思わず身構えたとき、


「ま、5パーセントってとこか」


ヤツは私の首筋に出来上がったキスマークを見て、意味不明な言葉をつぶやいた。


「5パーセント…?」


私が眉を潜めると。
センパイは私の腕を離しながら、


「キスマーク加算後の、お前の色気」


べーっと舌を出した。
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