この男、偽装カレシにつき
「さすが歩くエクスタシーか…」


真っ赤になって黙り込んだ私を見て、純ちゃんはそうつぶやいたかと思うと、


「そんなにイイなら、私も相手してもらおうかな」


続けて、とんでもないことを言い出した。


「何じゃそらっっ!!」


ダンッ!
私は思わずテーブルを叩いて立ち上がる。


顔もスタイルも抜群な純ちゃんに頼まれたら、嫌な気はしないだろうし。


それどころか。
うっかり純ちゃんを好きになって。
あっさり最後の女宣言も撤回しちゃうかもしんない。


「経験値が100倍以上ある純ちゃんと比べられたら、私に勝ち目なんてないじゃん!
絶対に絶対にダメーっっ!!」


猛抗議する私を見て、純ちゃんはプッと吹き出した。


「冗談に決まってるでしょ」
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