この男、偽装カレシにつき
冗談か。
びっくりしたーっ!!


でも。
よく考えたら、純ちゃんにはラブラブの龍センパイがいるし。
龍センパイは橘センパイの親友だもんね。


いくらあの唯我独尊オトコでも、親友の彼女に手を出すなんてことは…。


イヤイヤイヤイヤ。
必ずしも否定できない!


あの男のことだから、龍センパイに引け目を感じるどころか。
誘って来た方が悪い、とか言って正当化しそうだもん。


ああ。
純ちゃんのタイプが橘センパイじゃなくて、本当に良かった。


なんて的外れな考えを巡らせていると。


「ていうか、アンタと100倍も差なんてないわよ。
だって私、ショジョだもん」


純ちゃんがケロッと言った。
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