この男、偽装カレシにつき
あまりに自然に言うもんだから。
なんだ、私と一緒じゃん。
なんてホッとしかけて止まる。


「ショ、ショジョーっっ??!!」


驚きのあまり、私が学食中に響き渡るボリュームで叫ぶと。


「そんなに驚くことじゃないでしょ」


純ちゃんがうるさそうに耳を塞ぐ。


「イヤイヤイヤイヤ、驚くよっ!
聞いてないもんっ!!」


「言ってなかったっけ」


純ちゃんは悪びれもせずに舌を出す。


「で、でも。
今までたくさんカレシいたじゃん」


橘センパイほどじゃないにしても。
私が知ってるだけで、(外見のいいのばっかり)片手じゃ数えられないくらいいたはず。


そんな純ちゃんがショジョだなんて、到底信じられないんですケドっっ!
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