この男、偽装カレシにつき
「つ、付いてくってどこに?」


こちとら、まだランチ中なんですケド。
なんて膨れながら見上げると、センパイはしれっと答えた。


「決まってんだろ。
保健室のベッドだよ」


ベベベベ、ベッドっっ?!


「ちょっと待ったーっ!」


私は抵抗しようと、慌ててセンパイの手を引っ張り返す。


コ、コイツ。
エロいエロいとは思ってたケド、まさかここまでとは…。


昨日の今日でこの調子だと、先が思いやられるんですケドーっ!
なんて、ショジョを捧げるのが早すぎたことを後悔し始めていると。


相変わらず私の脳内がお見通しのセンパイは、呆れたような視線を向けた。


「エロい想像してんじゃねーよ。
仮眠を取んだよ、仮眠を。
寝不足だって言ってんだろうが」
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