この男、偽装カレシにつき
「大野センパイと付き合うためとは言え、橘センパイの人気ぶりをナメてた私が悪いんで」


「―――お前、あんなの本気にしてたのかよ。
俺のカノジョの振りしておいて、俊介と付き合えるわけねーだろ」


「え…?」


今、何て言いました?


いや、確かに大野センパイとくっつける気あんのかよ!って思ってはいたけど。
何さらっと爆弾発言かましちゃってんですか!


「ええええー?
何それ、聞いてない!」


私は思わずカーテンを開けて叫んだ、…途端気付いた。
しまった!!
今、下着だけだったー!


「キャー!」


私は慌ててカーテンを閉める。
見られた。
お粗末な幼児体型を完全に見られた。
しかもあんな女タラシに。
一生の不覚ー!
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