チェリーLIFE★

｢うるさい！｣

ガシャーン！

後数センチで相手の頬に当たるところだった。

｢う、うわぁん！｣

｢け、健太くん！｣

｢憂香ちゃん、そんなことしちゃダメでしょう？｣

｢あたしを悪魔だって言うから言い返しただけだもん！｣

憂香は３歳、親は交通事故で亡くなり居ない、髪を染めさせろとワガママな事を言い、ムカつくと攻撃にはしる、そんな子になった。

今日も不機嫌。
またおもちゃを振り上げた時、憂香の腕を力強い手に掴また。

｢誰だ、、よ、、。｣

勢いよく後ろに向いた途端まるで体が凍りつくほど鋭い目に一瞬にして吸い込まれた。

｢ダメだろう？そんなことしちゃあ。｣

キョトンとしている憂香の手からおもちゃを取り上げて反対の手で頭を優しく撫でた。

さっきと違ってニッコリ笑った顔は違う意味で吸い込まれる。

｢う、うるさい！返して！私の！｣

飛び跳ねるが相手は自分の倍の身長。
届かない。

｢髪染めてるなんて俺みたいだなぁ。｣

苦笑いしながらそう言った。