ダブル☆ラブ☆ゲーム
「えー?じゃねーよ!別にいいじゃねーか」



「俺の為とか言って自分が柚月と遊びたいだけだよ」



愛斗がコッソリ私に言う。



「あっ、そっか」



二人でニヤニヤ笑ってると



「はい、そこの二人今すぐ携帯を出しなさい」



そう言って真哉が携帯でうちらを指して来た。



「なんでよ?」



「メアド交換に決まってんだろ。今日から俺らはこの夏最高の恋愛をするという事を目的とした同志な」



と、急にワケ分かんない同盟発表をした。



「つかあんた達二人と居たって私には何もメリットなくない?」



「柚月は俺達どっちかと付き合うんだよ」



・・・え!?



真哉の言葉に食べかけた卵焼きを喉に詰まらせそうになった。



「バカな事言わないでよ。私はしばらく恋愛なんかしたくないの」



そう冷静に言って平然を装ってお弁当を食べ続けたけど



内心少しドキドキした。



こんなタイプの違う二人の男を並べて



ハイ、お好きな方をどうぞ



なんていう状況初めてだから思わず意識してしまった。



「ま、なんていうのは冗談で、見かけたら絡んでやって。もちろん友達として」



・・・変な冗談やめてよ



ジロっと真哉を睨む。



「ゴメンネ。変な事に巻き込んで。もし嫌じゃなかったら友達になってくれる?」



愛斗が爽やかな笑顔で再び微笑みかけてきた。



「・・・愛斗が言うなら仕方ない」



「オイ!」



真哉が素早くツッ込んで来た。



まぁ久々に男友達が出来たし、二人の事もっとよく知りたいから


絡むくらい別にいいかな?



「分かった。じゃあ今日からうちら友達ね」



「そう来なきゃ♪」



真哉が指を鳴らす。
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