ダブル☆ラブ☆ゲーム
「とりあえず座ろっか?私を引き止めた代わりにジュースくらいオゴってくれるよね」



「もちろん」



私のお願いに嫌な顔せず応えてくれるなんて



やっぱ優しいんだね愛斗は。



「どれにする?」



お金を入れて点灯してるランプのボタンを指で指しながら聞いてきた。



「んーとね。カフェオレがいいな」



「了解」



長い指でボタンを押すと



取り出し口がガコンと音を立てた。



「はい」



「わーい。やったねありがと」



カフェオレを手渡されると大袈裟に喜んでみた。



「柚月と真哉は気が合うでしょ?似た物同士って感じだもんね」



「は!?どこが!?やめてよ」



愛斗の発言に思わず過剰反応しちゃった。



真哉と似てるなんてカンベンしてよ。



私はあんなにアホじゃないし。



「真哉、柚月と友達になってから楽しそうだよ。これからも仲良くしてやって?」



「う、うん・・・」



「もちろん俺ともね?」



ドキッ!



なんで愛斗がこういうなんでもないセリフを言うと



いちいちカッコよくキマっちゃうんだろう。



しかもそんな眩しい笑顔を向けられたら



誰だってテレちゃうよ。
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