ダブル☆ラブ☆ゲーム
「悪ぃ。待たせたな。あ、それともみんな同伴の相手待ってんの?」



「やだも~~!」



真哉のわざとらしい冗談にクミが大うけしている。



やっぱり真哉もキャバ嬢っぽいって思ったか・・・。



でもクミからしてみればこの反応は成功??



なんか喜んでるみたいだし。



「桜井くん達はぁ?」



マイミはお目当てが真哉じゃないからさっそく愛斗の所在を気にした。



まぁそれは私も聞きたかった事だからナイス発言って所かな。



「あぁ、太陽は先に帰って部屋片付けてるみたいで、愛斗は一回帰って着替えてくるって言ってたからまだじゃね?先俺らで買出し行くか?」



一回帰って支度する辺りがなんか愛斗っぽいな。



清潔感あるもん。部活後のままじゃさすがに来ないよね。



私も見習わなきゃ!!なんて。



「じゃあ行くー?この辺買出しできる所あんの?」



初めて来た駅だからイマイチここの町の構造がどうなってるかよく分かんない。



見た感じ結構ローカルな感じの駅だからスーパーとかあんのかなぁって感じだよ。



それにここから太陽くん家はどう行くんだろ??



「大丈夫!歩いて10分くらいの所にスーパーあるし、そっから太陽ん家すぐだから」



真哉が自信満々にそう発言したけど、女組は無言。



10分って結構歩くイメージ。



もっと近いかと思ったのに。



まぁ仕方ない。ここまで来たら行くしかないんだから。



ガタガタっと椅子を鳴らして席を立ち、私達は店を出た。
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