ダブル☆ラブ☆ゲーム
ちょっと焦って来たのだろう。



額にはほんのり汗が浮かんでいるけど、なぜかすごい爽やかに見える。



爽やかなのは愛斗自身なのか服装なのか・・・



愛斗の私服は白いトップスにデニムを合わせている。



想像通り爽やかだった。



なんか愛斗が来ただけで部屋全体の空気が爽やかになった気がする。



私のオアシスかも。



チラリとマイミを見るとぽーっと顔を赤くして愛斗を見つめている。



ヤバイヤバイ完全恋する乙女の顔になっちゃってるよ!



さっきクミがバラさなくてもこれじゃあすぐに気づかれたよ。



「よっ!イケメン王子様登場!まぁまぁ座れや」



「だからなんでお前がもてなすんだよ!!」



愛斗は二人のやり取りを慣れているのか全く気にしない様子で腰を下ろした。



あ、ヤバイ。私の隣りだ。



自然にマイミと交代した方がいいのかな?



マイミちょっとだけ寂しそうな顔をしているもん。



まぁどうせ後で席なんか関係なくなるもんね。



私はこっそり゛あとで゛とマイミに口パクで話すと、伝わったようでコクリと頷いてくれた。



「じゃあみんなそろった所で始めますか!飲み物持てー!」



真哉の掛け声にみんなそれぞれ缶を持つ。



「じゃ、今日という親睦会の為に・・・カンパーイ!」



思いっきり缶同士をぶつけてからスプリングを開けた瞬間



私の缶から中身が飛び散った。



「あっ!ああぁーっ!!」



私の雄たけびを聞いてみんなが大爆笑!



そんな風に親睦会が始まった。
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