ダブル☆ラブ☆ゲーム
私がビックリしてると真哉はそのまま私の腕を掴んだまま歩き出した。



「やっ・・・ちょっ・・・そんな連行みたいな連れ去り方しないで」



本当に無理矢理なんだからぁー。



てかクミは?置いてきていいの?



私が真哉と二人で買出しなんて、後で何言われるか!



「真哉!クミは!?」



思ってるよりも言葉で聞いた方がマシだと思って聞いてみる。



「太陽と話してるよ」



「え?そうなの?」



なら大丈夫かな・・・?



あー携帯持ってたらメールで聞けたのにぃー。



まぁあとで何か言われたら強制的に連れていかれたって言っておこう。



そう頭の中で考えて自分を納得させてみた。



「ゆづ、おせーよ。ホラ」



くるりと真哉が私の方を振り向くと、掴んでいた腕を離して今度は手を繋いできた。



「え!?」



ビックリする私から視線を外し、また歩き出した。



「ちょっ!真哉酔ってる!?」



「酔ってねーよ」



「じゃあなんで手なんか・・・」



こんな事クミに知られたら殺される!



手なんか繋いでくるなんて絶対真哉酔ってるし!



困るよ・・・だって私・・・



「真哉手、離して?私男女の友情はキッチリするタイプなの」



男だからって全員恋愛対象にするタイプじゃない。



男友達なら男友達で絶対に゛線゛を超えないようにちゃんとするタイプだし。



私にとって真哉は今大事な男友達だからなんかこういうの・・・ヤダ



「なんだよ手くらい、いいじゃねぇか」



真哉には全く伝わってないらしくって全然離す気がないみたい。



困ったなぁ・・・もう・・・。
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