ダブル☆ラブ☆ゲーム
「エサ買って来たぞぉー!」



私と真哉がテンションあげて部屋に入るとなんか無反応・・・。



あれ?とよく部屋の中を見渡すとみんながダウンして横になってる。



「うそ!?寝たの!?せっかく買って来たのにーっ!」



太陽とクミは床にコロンと転がっていて、マイミは愛斗に寄り添うように横になっている。



愛斗は珍しく無防備に寝ているけど、その寝顔はやっぱりどこか完璧だ。



「ありえねー。マジ」



さすがに真哉も呆然としている。



そんなに買出しに時間かかってないけどなぁ??



でも自分の携帯を取りに行き、時間を見るともう1時過ぎていた。



30分くらい買出しに行ってたみたい。



今日は愛斗と太陽くんは部活で疲れてたし、クミとマイミは酔ってダウンしちゃったのかな?



でも



でも




・・・・・という事は・・・・・



この状況真哉と二人きり!?



さっきまでバカみたいにふざけ合ってたのにまたなんか妙な雰囲気が流れて来ちゃったよ・・・



そんな私の不安をよそに



「よし!じゃあ俺達だけでコレ飲み干そうぜ!もちろん朝まで」



真哉が買って来たスーパーの袋を目の前に突き出すと、かなり明るく提案してきた。



なんか今のでまたイッキにいつものうちらに戻れたよ。



「うん!先にダウンした方が負けだからねぇ~!」



「なんだと?俺に勝てると思ってんの?」



うちらはみんなが寝てる横で買って来たお酒を広げて二次会を開く事にした。



うん、やっぱり真哉とはこうやって冗談言ってる方がうちららしいや。
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