ダブル☆ラブ☆ゲーム
私が戸惑ってると、急に真哉が立ち上がり、私の手を引っ張って立ち上がらせた。



「え!?ちょっと!」



「俺が忘れさせてやる」



そう言うと軽く私をベッドに向かって押した。



私はそのまま勢いに任されたままベッドへと倒れこんだ。



いやいやいや



状況がよく分かんない



え?なになになに!?



私は頭に「?」マークをたくさん付けた状態で真哉を見る。



真剣な顔をした真哉がベッドの上に倒れてる私を見下ろしている。



そのまま動けなくなって真哉の次の行動を待った。



「・・・・寝ようぜ」



・・・は!?



そう言うとフラリと真哉が隣りに寝てきた。



「え!?寝るの!?朝までじゃなく!?」



真哉の行動に私は全く付いていけてない。



寝ないって言ったのそっちじゃん!



人の傷えぐるだけえぐっといて寝るって何!?



私が混乱してると至近距離でじっと見つめてきた。



その差何センチだろう…。



ちょっと酔ってるのかウルウルっとした瞳でジィっと私の目を覗き込んでいる。



その瞳から目が離せない。



心臓も猛スピードで脈を打ち始める。



もし



もしこのまま真哉と何か間違いを犯してしまったら・・・!



酔ってうまく判断できない私が抵抗できるのだろうか?



そんなにじっと見つめられたらどうにかなっちゃいそう。



そう思っていると真哉の腕が私の腰に回ってきて、ぎゅっと引き寄せられる。



結構力強い・・・



腰・・・痛いよ・・・・



「しん・・・や・・・」



やっとの思いでそう声を奥から搾り出すと



「し、黙ってろ」



真哉の指が私の唇に触れる。



それだけでビクンと体が反応してしまう。
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