ダブル☆ラブ☆ゲーム
「ちょっ柚月反応薄くなーい?」



クミがつまんないって感じでちょっとむくれて見せる。



「・・・あっ、ごめんごめん。考え事してた」



「何それぇ?そんなに須堂くんとの話に興味ないワケぇ?」



クミがいいように解釈してくれた。



真哉に興味が無いと思ってくれる方が好都合だから



「あ、バレた?うん、超興味ない。てかもう教室戻んなきゃ」



私はあえて興味なさを強調して早々とトイレから出た。



これ以上クミと二人でいると気まずくて仕方ない。



「ちょっと柚月ーっ」



不満そうに追いかけてくるクミを避けようとばかり考えてて



思わず教室のドアをガラリと開けてしまった。




開けて後悔。



しまった!この教室には真哉がいるんだった!



でも時はすでに遅し・・・。



開けた瞬間、無意識に真哉の席の方を見てしまって



バッチリと目が合ってしまった。
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