ダブル☆ラブ☆ゲーム
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帰りのホームルームが終わり、私は急いで帰り支度を始めた。



「え？どうしたの？そんなに急いで」



カバンに荷物を詰めてるとビックリしたような顔をしているクミが立っていた。



いつもＨＲが終わってもダラダラとしてる私が支度してるなんて珍しかったのかも。



「ごめん。今日先に帰るね」



深く聞かれないように早口でそう言って行こうとしたんだけど



「あれ？一人で帰るの？」



ミウも来て不思議そうに聞いてきた。



あれこれ聞かれるのがめんどくさいから説明する気はなかったけど



逸らしてると余計聞いてきそうだったから正直に話す事にした。



幸い今日はマイミ休んでるし。



「あ、うん。なんかちょっと愛斗に呼ばれてさ。相談ごとがあるみたい」



「え？愛斗くん部活は？」



ミウが変に勘ぐる事なく来聞いてくる。



「なんか今日夕方から雨降るみたいだから休みなんだって」



「はぁ～。野外の部活は天候に左右されて大変だね～」



「へぇ～。これからデートか」



会話を聞いていたのか真哉が急にうちらの会話に割って入ってきた。



ヤバ。



真哉に内緒の相談事だったらマズイ！



「えー？何？ヤキモチぃ？だったら須堂くんとは私がデートしてあげよっかぁ～？」



クミが空気読んだのか読んでないのか分からないけど真哉の気を引いてくれたから



「マイミにはちょっと内緒でよろしく」



そうミウに耳打ちだけして早々と教室を出た。
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