ブラックシックス ~危険な6人組~
響が言った。
「確かに、【犯人探し】には
とても効果的だと思う。
けど俺は、北斗七星の一員だ。お前もそうだろ?
わざわざ、【ブラックシックス】というのを、結成しなくたっていいじゃないか。」
響のいうとおりだ。
「いや。それではダメだ。」
「なんでだよッ。」
竜が声を上げる。
「俺らは、変わらなくちゃならない。」
「変わる?」
「あぁ。いつまでも過去に捕われていてはダメなんだ。」
…………………………………
律のいうとおりだ。
私達は、悲劇のヒロインを
演じていたのかもしれない。
「わかった。」
「那琉が言うなら。」
「私もいいよ。」
「リスクが高いけど、
賭けてみるか。」