ブラックシックス ~危険な6人組~
――ガラッ――
「失礼します。」
開けた扉の先にいるのは、
〓水川組 組長〓
水川 守
私の祖父。
隣にいるのが、
〓水川組 若頭〓
水川 徹
私の父親。
ずいぶん久しぶりに顔を見た。
少し、老けたような気もする。
「座りなさい。」
「はい。」
いきなり何なのだろう。
思い当たる節はない。
「お前には、転校してもらう。」
…………… 転校??
「返事は?」
「……はい。」
「きちんと、学業に励むように。楽しい学校生活になると思うぞ。」
……… 笑った??
組長が笑った??
「どうした?」
「いえ、なんでもございません。」
「必要なものは、届いている。」
「ありがとうございます。」
――ガラッ――
「組長、そろそろお時間です。」
「頑張るのだぞ。那琉。」
「はい!!」
――ガラッ――