ブラックシックス ~危険な6人組~
◆Four cut◆
――ガラッ――
「こんにちは。」
まずは、お辞儀だよね。
ペコリ。
もういいかな。
顔を上げる。
「ビリケツだぜ~~!!」
竜
「可愛くなったね、那琉。」
優
「久しぶり。元気だった?」
美菜
「これで、揃ったな。」
響
「………… よぉ。」
律
「みんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。会いたかったよぉぉぉぉ。」
「泣き虫だなぁ。」
うるさいよ、竜。
「泣き顔も可愛い。」
優のほうが可愛いよ。
「私も泣けてきたぁ。」
泣いてないけどね、美菜。
「泣かないで下さい。話が進みません。」
相変わらず毒舌だね、響。
「………………。」
なんか言ってよ、律。
「よし、これからについて話すぞ。」
律の一声で、みんなが動く。
懐かしい風景。
自分の定位置に動く。
戻れたんだ。
「那琉?大丈夫か?」
「うん。」
私が頷き、話が始まった。