雨模様



電車から出てくる人を眺めながらホームに立つ。



「……拓巳?」



後ろから声がした。



「あれ…高島……」


「拓巳ーまたサボりかよっ…って…なんで岡沢が…」


「高島こそっ!サボり?珍しくない?!」


「いや…この後自習だから、帰って勉強したほうが集中できるし…」


「そっかーっもうすぐ期末テストだしなっ!自宅学習かーっ高島えらいなーっ!」


「えらくないよ。つか…岡沢がなんで…?」


なんだか高島君としゃべってるときの拓巳…いつもと違う感じがする…

明るく喋ってるけど…なんか…作りっていうか…。

うまく言えないけど変な感じ。

< 22 / 41 >

この作品をシェア

pagetop