雨模様
あれから、拓巳はすぐに教室に来た。

そして、今はお昼休み。


「ねえー…奈月?」


「ん?なに?」


「うちらさあー…そろそろやばくない?」


「やばいって…なにが?」


「…頭……」


「…うん…」


深紅とあたしは、クラスでも成績は下のほう。


「塾行ったほうがよくない?」


「塾かあー…周りみんな行ってるもんね」


「うん、だからさっ。ここ、行かない?」


机に置いたチラシを指す。


「あー、この塾あたし達の家から近いね!」


「うん!どう?」


「いいね!一緒に行こう!!」


「じゃあさっ早速だけど、放課後行こうよ!」


「うん!」
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