命魂ハンター(ライフソウルハンター)


「えな。お前は役立たずだ。」


「…っ!」


龍はえなをじっと見て言った。えなは龍の狙いが悪の宝晶の暴走だと直感した。


「リズとラズとの戦いでも役に立っていたのか?

お前の仲間は本当はどう思っているんだろうな?」


顔をしかめているえなを見てさらに言葉を続けた。


罵声をあびせられ、えなは感情を抑えるのがきつくなっていた。


「早く悪の力を使えよ。使わなきゃ俺に勝てない。

そうだろ?役立たずのえなちゃん?」


ドクン…ドクン…


「えな!ダメだ!」


「えなは役立たずなんかじゃないよ!」


ドクン…ドクン…


『私は……私は……』


「お前は役立たずの、救いようのない奴だ。」


ドクン…ドクン…


「うわぁぁぁ!!」


えなは悪の宝晶の力により暴走してしまった。えなは剣を持ち、龍に向かって行った。


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