命魂ハンター(ライフソウルハンター)


「柚柳っ!長老呼んできた!」


「長老…!」


長老は不安でいっぱいの柚柳の頭を撫でた。

柚柳は顔を上げて長老を見た。長老は優しく微笑んだ。


「大丈夫じゃ。えななら大丈夫じゃ。

えなが強い子なのは…お前さんが一番よく知っておろう…?」


その言葉を聞き、柚柳は黙ってうなずいた。


しばらくすると手術中のランプが消えた。


「なみ!柚掠!えなは…?」


「先生から…話があるって…。」


柚掠となみはうかない顔をしていた。


えなは病室に運ばれていった。


柚掠となみはえなの病室に行き、長老と柚柳たちは先生の話を聞くことになった。


「手術は成功しました…。けれど危険な状態です。

もしものことも覚悟してください。」


先生にそう言われ、4人は絶句した。


病室に行くとなみが泣いていて、柚掠がなぐさめていた。


すると長老がみんなを見て微笑みながら言った。


「大丈夫じゃ。

えなは絶対目を覚ます。

えなを信じて待つんじゃ。」


それから3日がたった。


なんとか命の危機はすぎ、あとは目を覚ますのを待つだけだった。

けれど、えなが目を覚ます様子が見られなかった。


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