命魂ハンター(ライフソウルハンター)
『お父さんとお母さんが……わたしの…せい…?
わたしがあのとき戦うなんて言わなかったら…
こんなことにはならなかったの…?』
えなのなかに、両親を亡くした悲しみやつらさ…自分への怒り…そして不安…。
その感情がえなにはめてある『悪の宝晶』に反応してしまった。
「うわぁぁぁぁ!!!」
このときが初めての暴走だった。
「いかん!暴走しておる!」
暴走したえなだったがまだ7歳だったため
体力もなく、宝晶の力が強すぎてすぐに意識を失った。
そして柚柳の武器に取り付けた善で暴走を止め、すぐに抑えることが出来た。
その後えなは目を覚ました。
暴走したときのことは覚えておらず、暴走する直前までのことは覚えていた。
その数日後にえなの両親の葬式が行われた。
えなにとって両親を失った悲しみは大きかった。
けれどその様子は一切見せなかった。
それはえななりのまわりへの気遣いだったのかもしれない。