命魂ハンター(ライフソウルハンター)
5人が遊んでいると突然、空が雨雲に覆われ大雨になった。
「危ないから上がろう!」
智憂の言葉に賛成し5人は海から上がろうとしたそのときだった。
波が荒れだし、上手く泳げなかった。そして高い高い津波が5人を襲った。
「雪李!」
「智憂!」
「千羅!」
「希空!」
「星樹!」
5人の両親は溺れかけている自分の子どもを見て、思わず海に飛び込んだ。
だが…悲劇はこれだけでは終わらなかった。
子ども達を抱き抱えて、砂場に近い浅いところでおろした。
すると、子どもたちを襲った波よりさらに大きな津波が両親を襲った。
救助が間に合わず、5人の両親は波にのまれ亡くなった。
国王・王妃が共に亡くなり、雪李がソウル国のお姫さま…王女として治めはじめることとなった。
智憂たち4人は雪李の付き人兼護衛人として側仕えになった。
雪李が姫として治めはじめたときから、智憂たち4人の態度がガラリと変わった。
今までは敬語など使わず普通に接していたが、敬語を使うようになり、一緒にも遊ばなくなった。
そして呼び名も〔様〕をつけるようになった。