命魂ハンター(ライフソウルハンター)


そんなある日だった。

宮殿から抜け出して街に出ていった雪李を4人が見つけて注意しているときだった。


「雪李様…。皆が心配します。

抜け出したりしないでください。」


「もう…やだよ…。」


「え?」


「そんな態度の智憂たちはやだよ!!!

なんでそんな態度するの!?

たしかに私は姫だけど…。

私たちの関係は変わらず…仲の良い幼なじみでしょ!?

みんながそんな態度でいるなら姫なんかやめたいよ!!」


雪李は泣きながら4人に言った。それを見て4人はなんて答えればいいかわからず、戸惑った。


「雪李様…。」


「その雪李様って呼ぶのもやめてよ!!!!!

ねぇ…お願いだから…。

私たち5人でいるときとか…

まわりに誰もいない時は…そんな態度しないで…。」

そう言って雪李は泣き崩れた。泣き崩れた雪李を智憂は抱きしめた。


「わかったから…わかったから泣くな。」


「約束だからね?」


この時に5人は約束した。

けれど、すぐには敬語や態度をやめれるわけじゃなかった。

そのたびに4人は雪李に注意されていた。


< 92 / 169 >

この作品をシェア

pagetop