命魂ハンター(ライフソウルハンター)
そんなある日だった。
宮殿から抜け出して街に出ていった雪李を4人が見つけて注意しているときだった。
「雪李様…。皆が心配します。
抜け出したりしないでください。」
「もう…やだよ…。」
「え?」
「そんな態度の智憂たちはやだよ!!!
なんでそんな態度するの!?
たしかに私は姫だけど…。
私たちの関係は変わらず…仲の良い幼なじみでしょ!?
みんながそんな態度でいるなら姫なんかやめたいよ!!」
雪李は泣きながら4人に言った。それを見て4人はなんて答えればいいかわからず、戸惑った。
「雪李様…。」
「その雪李様って呼ぶのもやめてよ!!!!!
ねぇ…お願いだから…。
私たち5人でいるときとか…
まわりに誰もいない時は…そんな態度しないで…。」
そう言って雪李は泣き崩れた。泣き崩れた雪李を智憂は抱きしめた。
「わかったから…わかったから泣くな。」
「約束だからね?」
この時に5人は約束した。
けれど、すぐには敬語や態度をやめれるわけじゃなかった。
そのたびに4人は雪李に注意されていた。