君がくれたもの


俺は


「こんにちは。お座りください」

そういって、近くの椅子を指さした


「はい」

少し、かすれた声だけど

かわいらしい声だった


「・・・えっと今回はどんな用件で?」

そういいながら資料に目を通した



彼女の名前を見た瞬間


心臓が止まるかと思った


「坂本・・・愛莉・・・!?」

少し大きな声で言ってしまった


「え・・・・?」


彼女は首を傾けている

看護婦さんも不思議そうにしている

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