Bitter Chocolate.
「 貴女にあげるプレゼント選びに
付き合わされたのよ 」
「 ・・・・プレゼント? 」
「 そう。何にするかから入ってね?
選び出すと迷っちゃって・・・ 」
”本当ですか?”なんて言葉は
いらなかった。
綾川さんの言っていた通り
本当に彼女といただけで、
その間もあたしのことをちゃんと
考えていてくれた。
「 やましいことは何もないの 」
「 そうですか・・・ 」
「 俺の上司がよくここのレストランで
飯を食うんだけど 」
「 へ? 」
黙っていた龍弥が話し出した。