Bitter Chocolate.
「 もう6時か~ 」
「 海くん、聖弥みててくれて
ありがとう 」
「 全然!俺、子供大好きだし! 」
聖弥の頬にチュッ、とキスをして
”あ、内緒ね?”と人差し指を
たてて笑った。
「 じゃあ、そろそろ行くかな 」
そう言って立ち上がる海くんを
玄関まで送る。
「 チョコご馳走様でした!
まじうまかったよ~ 」
「 本当?よかったぁ! 」
ドアが閉まる直前に海くんが
”今夜、頑張ってね”と、
悪戯っ子みたいに笑って言うから
「 ・・・し、知らないよっ 」
海くんの笑い声を聞きながら
バンッ、とドアを閉めた。