Bitter Chocolate.
─────────ガチャッ、
聖弥を寝かしつけて
寝室から出ると、
ちょうど玄関のドアが
開いて、龍弥が顔を出した。
「 ・・・・・悪い、遅くなって 」
「 ううん、早く入って? 」
外は雪が降っていたのか、
龍弥の肩や頭は濡れていて
バスルームからタオルをとってきて
玄関に座る龍弥の髪を拭いた。
「 ただいま、麗華 」
”おかえり”とあたしが返す前に
顔を上げた彼に口を塞がれた。