願わくば。












「……皆沢さん」

「…ッ、は、はい!」

「なんでそんなに驚いてんの」

「だ…って、私あなたがしゃべってるとこ見たことな…」








素直に感想を言うと、彼は目を開いた









「意外。

 人のコトよく見てるんだね」

「っ、は」

「もっとばかなやつかと思ってた」

「一発殴らせろ」

「はは」









ちょびっと毒舌、



そんなところは変わってないわね












「これから、卒業までこの席らしいよ」

「げ」

「げ、って

 俺嫌われてんの」

「いや、別に」

「…ま、卒業までよろしく」

「……よろしくー…」

「あ、俺の名前知ってるよね?」

「!……雨夜」











そういうと、彼はふわりと笑った。









その笑顔に胸が高鳴った









その笑顔…突然出すの反則…












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