406号室と405号室の2人。
「清が家に住んでも、住まわなくても何も変わらないし、別にいーよ」
「……あんたってやっぱり、少し変ね」
「どういうことよ」
失礼な母親だな…。
「普通のつぐみぐらいの子なら、いとこでも男の子と一緒に住むなんて嫌なはずよ」
「そうかな…?」
「そうよ」
「清なんて、お父さんと一緒でしょ」
「それは清に失礼でしょ。清はあんなにハゲてないわ」
「母さん…それはあんまりだ」
「まぁ…あらやだ…お父さん帰ってきたの…?」
あらあら…。
「ごちそうさま」
気まずくなる前に逃げよう。
「ごめんね…清くんより、ハゲてて」
「そ、そんなことないわよ…お父さんの方が歳だから、ちょっと薄いだけよ」
お母さん…それはフォローになってるのかな…?