406号室と405号室の2人。
「つ…釣られないよ」
「へー…あ、もしかして前につぐみん家が猫預かった時もケーキもらったのかよ」
「……うるさいっ///」
さすが頭がえらい奴、頭の回転が早い。
「お前安い奴だな(笑)」
「ツ、隆之介の馬鹿っ!」
ここで逃げ出したいのに、宿題を移写してないから帰れない。
悔しさを我慢してノートに目を向ける。
「バカして悪かったよ。それで?今日は麻美さんは何でケーキを用意したんだよ」
隆之介は軽く謝ると笑って聞いてきた。
「もうバカにしないでよね。なんか家に居候が来るみたいだから、なんかそれを許してもらうためだって」
「は?」
「いとこの清。隆之介会ったことないっけ?その清が居候するみたい」
「…」
「隆之介?」
何度を名前を呼ぶのに隆之介はずっと固まったまま。
変な奴。
あたしは隆之介に話かけるのをやめ、写すのに専念した。