406号室と405号室の2人。
つぐみが部屋から出て行くと、つぐみが今さっきまでいたベッドに寝転んだ。
「…ハァ」
なんでだよ。
少しは嫌がれよ。
『いとこでも一緒に住むのは嫌だ』
そんな言葉を聞きたかった。
望んでいた。
なのにつぐみが口にしたのは
“別に?いとこだし何とも思わないかな”
つぐみの性格上そんなことを言うことぐらい分かっていた。
でも、やっぱり分かっていても聞きたくない言葉だってある。