406号室と405号室の2人。
「お前さ、なんで朝からヨシに怒ってんだよ」
「……」
「珍しく朝からずっと俺に話しかけてくると思ってたら、放課後のあの態度見てやっと分かったよ。お前がヨシに怒ってるって」
「…うっせーな」
頭を起こしてやっと目の前にあるラーメンに手をつけた。
うわ、ラーメンすげーのびてる…。
「お前が怒ってる理由は知らねー。けどさ、今さっきのヨシへの態度。
あれは酷いんじゃねーの?あいつ、めずらしくショック受けてたぞ」
「……」
のびたラーメンはやっぱりあんまり美味くねーな。
「そもそもなんでお前はヨシに怒ってんだよ」
「……」
スープ少ねーな…。
「おい、聞いてんのかよ」
「聞いてるよ」
「…じゃあ、言い返すぐらいしろよ」
ラーメンを食べていた手を止めた。
「…つぐみが、何考えてるのか分かんねーんだよ」
「は?」
「つぐは…俺をどう思ってんだろうな」