406号室と405号室の2人。
ドキドキしながらつぐみの部屋の前に立つ。
まずはつぐみに今日の態度を謝ろう。
そして、この関係を終わらせよう。
俺は腕を上げた。
コンコン
「はーい」
「……」
俺は返事をせずにドアを開けた。
ガチャ
「つぐみ…」
ドアを開けるとつぐみは目を赤くしてチーズケーキを食べていた。
俺のせいで泣いたのか…?
校門での行動に後悔が増す。
「隆之介…」
「今日はごめん…話ししたいんだけど、いいか?」
「…いいよ」
チーズケーキを食べる手を止めた。
「ありがとう…なぁ、つぐみ」
「何?」
「それちょうだい」
指さしたのはつぐみが食べていたチーズケーキ…。