406号室と405号室の2人。




「あたしも昨日、隆之介が帰った後に聞いたんだけどね」



「うん」



なんだ?なんだ?



「清が居候するじゃないんだって」



「へ?」



「清の家で飼ってる、ハムスターを半年預かるんだって」



「ハァっ!?」



「あははは(笑)。その反応良いね~!」



良いね~!、じゃねーよ!!


「とうとう、清はつぐみん家に住むわけじゃねーの?」



「うん。居候は清が飼ってるハムスター!」



笑顔のつぐみを見て全身の力が抜けてその場でしゃがんだ。




「隆之介?」



「ハァ…良かった」



つぐみの家で居候するのはハムスターなのか…。


あんなに悩んでたことが一瞬で解決した。



つぐみに吊られて笑う。




「いひゃいいひゃい!」



つぐみのほっぺをつまみながら。




「そんな大切なこと早く言えよ、馬鹿」



「えへへへへ。さっきのさっきまで忘れてたの」



「………」



「いひゃいいひゃいっ!」



こんにゃろう…。





まぁ、清の問題は解決できて良かった…。

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