ギャルバン!!! 2nd The Re:Bandz!!!!
「ファンの方ですかね?」





ヒマワリ、カモミール、サザンクロス。





「何だか花言葉だけで選んだ感じですよね。ヒマワリがアナタは素晴らしい。カモミールが逆境のエネルギー。サザンクロスが、願いを叶えて」





「マコモちゃん詳しいね」





「祖母の趣味がガーデニングだったんです。それでいろいろと教えてもらいました」





「おばあちゃんか。いいな。うちは母親しかいないから、母親から教えてもらったよ」





母親が好きな夏の花達。





その花言葉の意味が好きだったんだろうな。





「マコモちゃん、その花束持って帰るからよろしくね」





「はい。では、行きましょう」





マコモちゃんがそっと花束を鏡の前に立てかける。





今は実家を出て離れていても、ワタシをずっと応援してくれているのが、たまらなく嬉しい。





ありがとう。お母さん。





「マコモちゃん。ワタシ―――歌うよ。たくさんのヒトに届けたいから」





この歌を歌うべきなのは、ワタシだけだから。







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