ギャルバン!!! 2nd The Re:Bandz!!!!
テレビ局の控え室はシンプルだった。
ライトに囲まれたいくつかの鏡、テーブルとソファのセット、ハンガーラック、あとは時間を潰せるようにテレビがあるくらいでどこの局も大差はない。
そんなシンプルな部屋で、ワタシは小塚マリコとナリタサヤカと向き合ってすわっている。
少し異様な状況だ。
業界のトッププロデューサーとトップアーティストが、ただのモデルに話があるというのだ。
CMで出演とテーマソングの間接的な共演があるだけで接点が何もないというのに。
母が同じバンドだったのが理由でご挨拶だけ、なんてあるわけはない。
マコモちゃんがお茶を出すのに動くたび、いつの間にか花瓶に飾られた花達の匂いが部屋に満たされていく。
「ヒマワリとカモミール、あとは何だったかしら?」
「サザンクロスです」
「そうそう。陸が好きだった花ね。ヒマワリなんか特にあの頃の陸みたい」
お茶を一口飲むと小塚マリコは少し黙った。
ナリタサヤカはそんなワタシ達を見ている。
ライトに囲まれたいくつかの鏡、テーブルとソファのセット、ハンガーラック、あとは時間を潰せるようにテレビがあるくらいでどこの局も大差はない。
そんなシンプルな部屋で、ワタシは小塚マリコとナリタサヤカと向き合ってすわっている。
少し異様な状況だ。
業界のトッププロデューサーとトップアーティストが、ただのモデルに話があるというのだ。
CMで出演とテーマソングの間接的な共演があるだけで接点が何もないというのに。
母が同じバンドだったのが理由でご挨拶だけ、なんてあるわけはない。
マコモちゃんがお茶を出すのに動くたび、いつの間にか花瓶に飾られた花達の匂いが部屋に満たされていく。
「ヒマワリとカモミール、あとは何だったかしら?」
「サザンクロスです」
「そうそう。陸が好きだった花ね。ヒマワリなんか特にあの頃の陸みたい」
お茶を一口飲むと小塚マリコは少し黙った。
ナリタサヤカはそんなワタシ達を見ている。